【しない掃除】洗剤は汚れとの相性で選ぶ!ラクラク時短も叶う洗剤の使い分け術
なるべくラクして、「手間かけない、時間かけない、頑張らない」掃除を実現するためのアイデアをご紹介。1つ目の「わが家の掃除を小・中・大に分けること」に続いて今回ご紹介するアイデアは、「汚れに合った洗剤で効率よく落とすこと」。ラク家事研究家の「みな」さんが、日々暮らすなかで見つけた「できるだけ効率よく、ラクして家をキレイにする方法」から、「しない掃除のための心構え」をご紹介します。
「洗剤をつけてひたすらゴシゴシ擦っても全然汚れが落ちない……」なんていうことはありませんか?それは、汚れに合った洗剤を使っていないからかもしれません。
汚れに種類があるのと同じで洗剤にも種類があります。相性が合わなければ、いくら時間と手間をかけて擦ってもなかなか汚れは落ちません。
汚れは、種類によって酸性、中性、アルカリ性の性質を持っています。酸性の汚れは油汚れや皮脂汚れ、タンパク質汚れなど。アルカリ性の汚れは水垢や石鹼カス、尿石などです。
これらの汚れをスッキリ落とすには、反対の性質を持つ洗剤を使うこと!酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使えば、驚くほどするっと汚れが落ちるんです。
では中性洗剤は?というと、汚れの性質にかかわらずいろいろな場所で使える万能洗剤です。手肌や素材に優しい分、アルカリ性や酸性の洗剤と比べると洗浄力がおだやかなので、軽い汚れに適しています。
洗面所の掃除やキッチンの丸洗いなど、なんでもこなしてくれるマルチクリーナー。とりあえず1本あると便利な洗剤です。
●アルカリ性洗剤
キッチンの油汚れやドアノブの皮脂汚れなど、酸性の汚れに適している。洗浄力が高く、手肌に与える刺激も強いので手袋が必要。
●中性洗剤
手肌に優しく、素材への影響が少ないので家中のあらゆる場所で使える。洗浄力はおだやかなので、日々の軽い汚れを落とすのに適している。
●酸性洗剤
お風呂の水垢やトイレの尿汚れなど、アルカリ性の汚れに適している。塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスが発生するため要注意。
便器全体にはトイレマジックリン、ふち裏には超強力トイレクリーナーと使い分け。黒ずみ知らずのトイレがキープできます。
よく、「キッチン用」や「お風呂用」など、エリア別に使い分けてたくさん洗剤を持っている方がいますが、その必要はありません。洗剤をあれこれたくさん持ちすぎて収納場所が片付かない、なんてことになったら本末転倒です。
キッチン用として販売されている洗剤でもお風呂掃除に使えますし、(※)時間がたっていない軽い汚れなら、中性洗剤だけで家中の汚れが落とせます。酸性、中性、アルカリ性の洗剤に加え、カビや排水口のヌメリに適した塩素系漂白剤と、こびりついた頑固な汚れを削り落とすクレンザーもあれば完璧です。ただし、塩素系漂白剤は刺激が強く手袋と換気が必須、クレンザーは材質によっては傷がつくおそれがあるので注意が必要です。
お風呂の小掃除にはバスマジックリンを。キッチン泡ハイターは、キッチンだけじゃなくお風呂掃除にも使います。
大切なのは、汚れの性質を知り、それに合わせて洗剤を使い分けること。それだけで掃除の効率はグンと上がり、時短も叶うんです。
※メーカー推奨以外の場所に洗剤を使用する場合は、お使いになる素材、器具、設備等の取り扱い説明書を確認し、十分に安全に配慮しながら行ってください。
速乾性のあるホームリセットはキッチン掃除に。におい残りがなく、除菌もしてくれるので毎日のキッチンリセットにぴったり!
掃除をするときに必須の洗剤も、選び方ひとつで掃除の効率を上げる手助けに。汚れの性質に合った洗剤を使い分けてラクに汚れを落としましょう。
ラク家事研究家 みな
わかりやすく、真似したくなるお掃除術が人気の主婦。Instagramのフォロワー数は40万人超え。クリンネスト1級、整理収納アドバイザーの資格を持つ。
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