掃除のストレスから解放される!お風呂のカビ対策かんたんTO DOリスト
一日の汚れと疲れを洗い流すお風呂タイムは、快適に過ごしたいもの。でも少し気を抜くと浴室にカビが大量発生…。ジメジメする梅雨の季節にはなおさら! そんなお悩みを解決するカンタンなテクニックを、お掃除のプロ・大津たまみさんに聞きました。
「カビの胞子は常に空気中に漂っていて、繁殖の条件が整った場所に付着して繁殖します。一番大切なのは、カビを繁殖させない環境をつくって元からカビを断つこと。今あるカビだけでなく、未来のカビをつくらない″予防清掃〟がおすすめです。カビ対策だけでなく日々のお掃除もラクになりますよ」(大津さん)
●湿度が70%以上
常に空気中を漂っているカビの胞子は、主に水分で育ちます。湿度が70%以上あると、グンと発生率がアップ!
●気温が20-30度
私たち人間が快適に感じるのと同じように、カビも適温を好みます。25℃が最適温度で、繁殖しやすい温度です。
●栄養分がある
栄養分とは、ほこりや皮脂汚れ、せっけんかす、水あかなど。これらの栄養分でカビはどんどん成長します。
すでに発生してしまったカビがあるなら、まずはそれを除去しましょう。おすすめなのは、カビの上に漂白剤を一定時間置いておく「シップ法」。キッチンペーパーに塩素系漂白剤を染み込ませ、カビに密着させます。10分ほど時間を置くことで、カビの根まで漂白剤を浸透させる効果が!
TO DOリスト
□ カビ取りスプレーをキッチンペーパーに吹き付ける
□ ドアパッキンなどに張り付け10分放置
□ 水でしっかり洗い流す(お湯はNG)
・ 10分以上の放置はエアパッキンの劣化を招きますのでご注意ください。
・ 漂白剤を使用する際はゴム手袋を着用ください。
・ 漂白剤は子どもの手の届かない場所に保管してください。
カビが生える条件「湿度」と「温度」を下げるため、入浴後は浴室全体を冷水シャワーで洗い流しましょう。冷水シャワーには「栄養分」を洗い流す効果もあるので、毎日の習慣にすると◎。スクイージーで水切りをしたり、天井も拭き取ると、カビが好む水分を激減させるのでさらに効果的です。
TO DOリスト
□ お風呂のあとは冷水シャワーで洗い流しが必須
□ スクイージーで水切りをする
□ 天井はマイクロファイバークロスで拭き取る
入浴後は必ず、扉を閉めた状態で換気扇を回しましょう。換気扇が機能していないと浴室に湿気がこもったままになり、カビが生えやすくなるので、しっかり機能しているか定期的に点検を。フィルターが汚れていないか、異音がしていないかチェック。掃除や修理が必要な場合は早めに対策しましょう。
TO DOリスト
□ 換気扇が機能しているか定期的に確認する
□ 毎日の入浴後はドアを閉めて換気する(浴室乾燥は熱気がこもってしまいます。普通の換気で効果あり)
カビが生えない環境づくりが整ったら、キレイをキープするための技も取り入れましょう。底にぬめりやカビが発生する可能性があるシャンプーなどのボトル類は、棚に置かずにつり下げるのがおすすめ。また、防カビ用の燻煙剤を季節ごとに使用すれば、防カビ効果が長く続き、さらに効果的です。
TO DOリスト
□ ボトル類はまとめてタオルバーなどにつり下げ 収納し、ぬめり防止
□ 防カビ用の燻煙材を定期的に使用する
もうすぐジメジメが気になる季節。お伝えしたカビ対策を日ごろから実践していれば、常にキレイで快適なお風呂時間を過ごせます。今日からカビとは無縁のお風呂づくり、始めてみましょう。
取材・文=Go.Ro.Ne.編集部 イラスト=ヨシカワミノリ
教えてくれたのは
大津たまみ
1970年生まれ、愛知県出身。一般社団法人日本清掃収納協会会長。株式会社アクションパワー取締役会長。一般社団法人生前整理普及協会代表理事。清掃収納マイスター1級認定講師のほか、ジュニア片付け収納マイスター認定講師、風水師の資格も。「お掃除お片づけ」のプロとして30年以上のキャリアを持つ清掃業界のカリスマ的存在。年間200本以上の講演のほか、テレビ・雑誌・ラジオなどで片づけや掃除法を伝授する