捨てていたモノが便利グッズに!キッチンの“エコ掃除”アイデア神7
環境への配慮が求められる時代。使い終わってすぐに捨てていたモノにも、もうひと働きしてもらいたい…。そこで、ほんの少しのアイデアで、ごみ箱行き直前の歯ブラシやラップなどを、キッチンをピカピカにする便利グッズに変身させるアイデアを、お掃除のプロ・大津たまみさんに教えてもらいました。
「廃物を利用する”エコ掃除“は、家計が助かるお得感が何よりの喜び。汚れに気付いたときにパッと使えるよう準備しておけば、お掃除のモチベーションが上がります。モノを最後まで生かし、感謝してお別れすれば気持ちも豊かになりますよ!」(大津さん)
※コンロ掃除で点火プラグを破損するケースがあるためご注意ください。
使い終わった歯ブラシは、柄をJ字型に曲げるだけで、磨きにくい所まで毛先が届く掃除用ブラシに変身。上から力を加えると、汚れが落ちやすいのもその形状ならでは。硬くて柄が曲がらない場合は、軽くライターであぶって加工すればOK。また、防水性に優れた布テープなどで3本連結させると広い面をこするのに便利。毛が広がった歯ブラシは、はさみでカットすれば簡単に再生します!
こんな場所に!
【J字形】
・バーナーリングやガスコンロの縁
・蛇口の周辺
・排水口の細い溝
【3本横並び形】
・天板の広い面にこびりついた汚れ
・排水口の周辺
・蛇口の根元
使い終わったラップを丸めて保管しておけば、冷え固まる前の油の汚れ落としなどに再利用できます。クシャクシャに丸めたラップは角がいくつもできていて、汚れをかき出しやすく、また、使ったらそのまま捨てられるので便利です。キッチンのきれいをキープしたいなら、廃物が出たタイミングでシンクや排水口の汚れをこまめに掃除するのがおすすめです。
こんな場所に!
・天板にこぼれたやわらかい汚れ
・フライパンやガスコンロなどのやわらかい油汚れ
・シンクや排水溝に落ちた食品のカス
※素材によっては設備が傷つく恐れがあります。掃除の前に目立たないところでご確認ください。
硬めのボディータオルは、キッチンの網戸にこびりついた油汚れを落とすのに便利! ぬらさずそのまま網戸をこすってから、洗剤を含ませたお湯で拭き、仕上げに乾いたボロ布で拭けばOKです。また、水あかやカルキのこびりつきなど、蛇口周りの汚れもよく落ちます。湿らせたボディータオルで汚れをこするだけ。仕上げにマイクロファイバークロスで磨けばピカピカに!
こんな場所に!
・蛇口の付け根の水あかやカルキ汚れなど蛇口周辺
・キッチンの網戸にこびりついた油汚れ
※カードを切る際、また切り口でけがをしないようお気を付けください。
不要になったカードは、こびりつき汚れを落とすヘラの代用品に。ただし、縁の欠けた部分などで磨き傷を付けないよう、きれいにホームベース型にカットしてから使いましょう。力が集中する短い辺は、頑固な汚れをこそげ落とすのに最適。斜めの長い辺では、汚れを引っかけて落とします。五徳の油汚れは、カードでこそぎ落としてから洗剤で漬け置きするときれいに。
こんな場所に!
・五徳の固くなった油汚れ
・天板のこびりつき
・鉄製のフライパンのこびりつき(コーティング加工されていないもの)
5.牛乳パック
コーティングされたフライパンの汚れは、カード状に切った牛乳パックで取り除いておくと、後の水洗いが楽に。トマトソースなど重たい汚れに最適です。
6.ジーンズ
はけなくなったジーンズはジャキジャキ切って雑巾としてストック。電子レンジの庫内などにこびりついた汚れも、硬い生地の力で簡単に落ちます。
7.ボロ布
吸水性の高いTシャツなどの古着は、はさみで切って雑巾用にストックしておきましょう。使ってすぐに捨てられるので、日々の掃除が気軽に!
取材・文=本嶋るり子 イラスト=ヨシカワミノリ
教えてくれたのは
大津たまみ
1970年生まれ、愛知県出身。一般社団法人日本清掃収納協会会長。株式会社アクションパワー取締役会長。一般社団法人生前整理普及協会代表理事。清掃収納マイスター1級認定講師のほか、ジュニア片付け収納マイスター認定講師、風水師の資格も。「お掃除お片づけ」のプロとして30年以上のキャリアを持つ清掃業界のカリスマ的存在。年間200本以上の講演のほか、テレビ・雑誌・ラジオなどで片づけや掃除法を伝授する