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商談のときに身につけるなら、赤?白? 2択のクイズ形式で分かる「やる気」を高める方法

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やらなきゃいけないことが山ほどあるのに、やる気が出ない。どうにかやる気を出すために本を読んだり、人にモチベーションアップのコツを聞いたりすると「ネガティブな言葉は使わない」「自分の気持ちを知るために何でも言葉にしよう」と真逆の答えに混乱してしまう……なんてことはないだろうか。

そんなときに読んでほしいのが、『自分のやる気が上がるのは、どっち?』(田中伸明/クロスメディア・パブリッシング)。本書は脳神経内科医の田中伸明氏が、ビジネスパーソンのメンタルヘルスケアをしていくなかで発見した、やる気を上げるための方法を紹介している。本稿では書籍で紹介されている3つのテクニックをお伝えしよう。

やる気を出す色は、赤?白?

やる気は、考え方や言葉など内面の意識だけでなく、外部の刺激からも引き出すことができる。たとえば、視覚。やる気アップを期待して選ぶとしたら、赤い小物と白い小物のどちらを身につけると効果的だろうか?

正解は、赤い小物。色は人間の心理や行動に影響を与えることが分かっている。赤は気分を高揚させる効果があり、やる気を出すのにピッタリ。海外では活躍する政治家や経営者が好んで身につけている。強さや情熱をアピールできるため、プレゼンや商談のときに身につければ一石二鳥だ。ちなみに白は、人に不安を与える色なのだとか。清潔なイメージから病院の壁に使われていたが、最近ではベージュなど温かみのある色にするところが多いという。

その他、オススメなのがオレンジ。身につけると明るい気分になり、活発な印象を与える効果もある。モチベーションを上げるためには、真っ白ではなくアクセントになる色を足して、視覚からやる気を刺激してみよう。

ネガティブな言葉、口に出す?出さない?

仕事に追われているとき、つい出てしまいがちな「疲れた……」「しんどい……」というネガティブな言葉。やる気を上げるには、ネガティブな言葉を口に出した方がいいのか、出さない方がいいのだろうか。

正解は「気持ちを切り替えるなら、出した方がいい」。吐き出すことでスッキリする、気持ちを整理するなどの効果が期待できるからだ。ただし、口にするときは周りに人がいないことを確認しよう。自分にとっては切り替えの言葉でも、聞いた人にネガティブな感情が伝わってしまうからだ。

意識して言うのは良い。しかし、無意識で出てしまっていたら要注意。無意識で出るネガティブな言葉は、その原因を無くしてほしいという脳からのサインなのだという。口ぐせとして出てしまう言葉から、自分の体や心が何を求めているのか見つめ直してみよう。不安や心配が取り除かれれば、やる気もわいてくるはずだ。

「焦り」はやる気を上げる?下げる?

頼まれた仕事が終わらない、目標の数字に届かない……こんなとき、焦りを感じて、すべてを放り出したくなる人も多いだろう。一方、締め切りが近付かないとやる気がわかないと感じる人もいる。「焦り」とやる気には、関係があるのだろうか?

実は脳科学的には、焦りは「やる気の表れ」。やればできると分かっているから、早く達成しようと脳が働きかけている状態なのだ。締め切りに追われて燃えるタイプは、この仕組みをうまく利用できているということ。

逆に、やってもうまくいかないだろうと脳が判断した場合は、焦らない。寝坊してどう考えても大遅刻だというときに、妙に落ち着いてしまうことがあるように、やっても仕方ない場合は、焦る必要がないのだ。

もし「今、焦っているな」と感じたら、それは脳がやる気を出している証拠。ひと呼吸置いて心を落ち着かせ、もう少しだけ取り組んでみよう。

本書には、やる気を上げるための方法が全38個紹介されている。「早起きはやる気を上げる?下げる?」「部下のやる気を上げるには褒める?叱る?」など身近なテーマばかりなので、目次から気になる「どっち?」を選んで読んでみるのもオススメだ。

文=冴島友貴
記事提供=ダ・ヴィンチWeb

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