防災

2022.08.27

【お役立ち記事】夏は熱中症にも注意！“もしものとき”に備える心掛け

台風や大雨といった気象現象が起こりやすい夏。土砂災害など、避難が必要となるような夏の非常時には、熱中症対策もしっかりと準備しておきたい。暑さ対策や塩分・ミネラル補給アイテムなど、この時期だからこそ準備しておきたい夏の防災グッズを、一般財団法人 日本気象協会が推進している「熱中症ゼロへ」プロジェクト、プロジェクトリーダーの曽根美幸さんが紹介してくれた。

熱中症対策を呼び掛ける「熱中症ゼロへ」

熱中症にかかる方を減らし、亡くなってしまう方をゼロにすることを目指して一般財団法人 日本気象協会が推進する「熱中症ゼロへ」プロジェクト。2013年夏のプロジェクト発足以来、活動の規模を年々拡大。10年目となる2022年も、さらに充実した啓発活動を実践中。

「気候変動の影響で暑さが厳しくなる中、以前から熱中症に関する気象情報を発信してきた日本気象協会では、より具体的な熱中症対策を皆さまにお伝えすることで、熱中症で亡くなる方をゼロにしたいと考え、『熱中症ゼロへ』プロジェクトの活動を開始するに至りました」（曽根さん）

このような症状が出ないよう、日頃から熱中症の予防・対策を行う必要があるが、特に災害時といった状況では、多くの人が自身よりも家族の命を守ることを優先しがち。自分の体の変化にも敏感になることが、夏の防災の心構えには必要になるだろう。

熱中症とは？

熱中症とは、高温多湿な環境に、私たちの体が適応できないことで生じるさまざまな症状の総称。

・目まいや顔のほてり
・筋肉痛、手足のしびれやけいれん
・体のだるさや吐き気
・何度拭いても汗が出る、もしくはまったく汗をかいていないなど、汗のかき方がおかしい
・体温が高い、皮膚の異常
・呼び掛けに反応しない、真っすぐ歩けない
・体のだるさや吐き気

※出典：「熱中症ゼロへ」プロジェクトhttps://www.netsuzero.jp/learning/le01

夏の災害時における熱中症の注意点

大雨による湿度上昇だけでなく、クーラーや扇風機による冷房が使用できなくなるなど、夏の災害時には、臨機応変な対応が迫られる可能性も。いざというときに慌てないためにも「夏の災害時の対処法」を知っておこう。

「災害時は、ライフラインの停止により室温が上昇しやすい環境での生活や、飲食を控えることによる脱水が懸念されます。備蓄品にはノンカフェイン飲料や、大量に汗をかいた際の塩分補給グッズ、通気性・速乾性に優れた衣服や冷却グッズなども加えるようにしましょう。冷房がない場合は日ざしを遮り、朝晩の打ち水で室内の温度上昇を抑え、体をぬれたタオルで拭いて風を当てるなど気化熱を使って涼しく保つこともできます」（曽根さん）

熱中症の予防・対策

いつでもどこでも誰でも条件次第でかかる危険性がある熱中症。しかし、正しい予防方法を知り、普段から気を付けることで防ぐことが可能だ。

・日常的な適度な運動、適切な食事、十分な睡眠による、暑さに負けない体づくり
・適度な空調や、衣服の工夫による暑さ対策
・十分な水分と適度な塩分の補給を行い、小まめに休憩

これらの工夫で、予防・対策を図りたい。

※出典：「熱中症ゼロへ」プロジェクトhttps://www.netsuzero.jp/learning/le02

夏の“もしものとき”に備えるおすすめグッズ

「熱中症ゼロへ」プロジェクトでは、各企業が商品やサービスを通じて熱中症対策をサポートしながら、プロジェクトの啓発活動を一緒に盛り上げている。そんな「熱中症ゼロへ」プロジェクト オフィシャルパートナー企業による、この時期だからこそ準備しておきたいグッズを紹介。

汗をかくと、水分だけでなくナトリウム・カリウムなどのミネラルも失われます。大量に汗をかいたときに、ミネラルを含まない水だけを飲むと、体内に十分な水分を保持できなくなり、これを自発的脱水と言います。熱中症対策には、水分とミネラルを一緒に補給することが重要です。アクエリアスは、ミネラルを含んでおり、カラダの水分バランスをサポートします。スッキリとした甘さが特長のゴクゴク飲める飲料で、熱中症の季節の水分補給にぴったりです。

汗をかいたときに体内から失われた塩分をいつでもおいしく、素早くチャージできるタブレット。ナトリウムと共に汗によって失われるミネラル「カリウム」を配合しています。

真夏のスポーツや軽い運動時におすすめ！汗と風で驚きの冷感が持続する「フリーズテック」。＜氷撃冷感プリント＞が生地の裏側に施されており、汗や水分と反応することで持続的に冷たさを感じられるだけでなく、紫外線カットや消臭抗菌効果もあります。

冷却ウォーターが肌の熱（ほてり）を奪って蒸発することにより、実際に肌温度を下げられることが特長です。長時間肌を冷却し続けたい方には、首に掛けて使える長さ46ｃｍの「冷タオル」や、頭や背中などより広い部位にも巻いて固定できる長さ92cmの「冷バンド」（夏限定）が、汗のべたつきやニオイのもとをすっきり拭き取りながら、瞬時に肌をひんやりさせたい方には「冷シート」もおすすめ。

外はカリッと、中はサクッとした食感が特長のスティックビスケット。 黒ごまの香ばしさとほのかな塩味がおやつにもおつまみにもぴったり。親子3世代に愛されて、2023年には発売55周年を迎えます。

※希望小売価格、デザインは2022年8月27日時点の情報です。

※店舗によって展開商品・在庫状況は異なります。また販売終了になることがありますのでご了承ください。

日頃からの暑さに強い体づくり、そして熱中症予防アイテムの活用によって防ぐことができる、夏の災害時における熱中症。「いざ」というときに慌てないためにも、今回紹介のアイテムを防災リュックに追加し、万全の備えを図ろう。

取材・文＝中村実香